はじめに

みなさん、タブレットは活用していますか?まさかTwitterしかしていないなんてことはないですよね。とはいえ、タブレットはきちんと役割を持っていないとスマートフォンの陰に隠れてなかなか活用できないものです。

そこで、タブレットの力を発揮するためにはディスプレイの大きさを活かせる電子書籍が良いと思うのですが、自分が読む本が電子書籍として用意されているとは限りません。この記事では、電子書籍の”自炊”、つまり、紙の本を自分でスキャンして電子書籍化する方法について説明したいと思います。

自炊が向いているか否か

電子化する方法そのものを書く前に、その本や環境が電子化するのに向いているのか否かについて。

タブレットについて

ディスプレイのアスペクト比が4:3のもの(iPadシリーズやNexus 9など)のほうが圧倒的に有利だと思います。16:9などのものだと画面に余白が多く生まれるため結果的に電子書籍の表示が小さくなるかもしれません。

本について

マンガ本や絵が主体の本は、細かい部分などが消えやすい傾向にあるので、あまりオススメできないです。Kindle版を買いましょう。なければ諦めましょう。

逆に、専門書などは読めれば問題ないですし、何よりタブレットに入って常に持ち歩けることによるメリットが勝ると思うので、電子化向きと言えるでしょう。

どちらにしても、もしKindle版があるのなら、そちらを選んだほうが良いです。

必要なもの

では本題に入ります。今回は、電子書籍の自炊をしたことがない方向けに書きますので、使う道具は最低限に。各リンクはAmazon.co.jpです。

jisui_tools

・パーソナルコンピュータ

私はMacを使っています。スキャナが使えるなら何でも良いです。

ScanSnap iX500,S1500など

ScanSnapをお勧めしますが、ADF(自動原稿送り装置)付きのものなら何でも大丈夫だと思います。私はS1500を使用しています。

・ロータリーカッターと丈夫なカッター

私は、OLFA 136BOLFA LTD-07を使っています。

・カッターマット

私は小学校で使っていたものを使っていますが、買うならOLFA 135Bが良いと思います。

・30cm定規

すべらない定規があると心強いです。

価格的には、スキャナさえ調達できればどうにかなると思います。私はスキャナを譲ってもらえたので、初期投資が少なく済みました。個人レベルの電子化なら良い裁断機がなくてもカッター等で事足ります。

本の裁断

ではいきましょう。綺麗にスキャンするためには綺麗に裁断することが重要ですので、焦らずに裁断しましょう。

(1)表紙を外す

最初に表紙を外すことで、裁断しやすくなります。

Cutting forward cover

(写真にはありませんが)片方の手で本を押さえて、もう片方の手で表紙を剥がします。

Cutting back cover

裏表紙も同様に。

cover_and_book

するとこのように表紙が外れるはずです。表紙は、あとで裁断本を保管しておくのに便利なので捨てないでおきましょう。

(2)裁断する

ready_to_cut

まず、カッターマットの罫線に本を合わせ、きちんと垂直にカットできるよう定規を合わせます。ここで、幅ギリギリを狙ったところでそこにコンテンツはなく無意味ですので、幅は5mmくらいが良いでしょう。ギリギリだと糊が残ることもあり、そうなるとスキャンを妨げてしまうので。

cutting

(写真にはありませんが)片方の手で定規と本を押さえ、もう片方の手でロータリーカッターを持ち、本の上下をそのロータリーカッターで往復し裁断していきます。くれぐれも指を切らないように。ゆっくりやったほうが綺麗にできるし怪我もしにくいし良いと思います。

complete_cutting

こんな感じになります。小さい紙くずが出てきていると思うので、本の裁断面を数回パラパラめくって取り除きます。

本のスキャン

ここではScanSnapでの設定を書きます。

scansnap_scr1

画質は、数ページスキャンして見てみるのが良いと思いますが、ファインだと不十分(累乗指数の符号が消えた等)な本もありましたので、スーパーファインくらいが良いと思います。カラーモードは、なるべく自動ではなく決めうちしましょう。カラーとグレースケールのページが分かれている場合は、分けてスキャンした後に統合すべきです。混在している場合は仕方ないのでカラー自動判別に任せましょう。

scansnap_scr2

“裏写りを軽減します”をONにしたほうが電子書籍らしい感じにスキャンできると思いますが、これも数ページスキャンしてみて確かめましょう。

scansnap_scr3

本なので基本的にはPDFで。

scansnap_scr4

サイズは自動ではなくその本のサイズを決めうちで指定しましょう。

scanning

ではスキャンしましょう。ADFがあってもついついじっと見守ってしまいます。

スキャン後

まずはスキャン結果を確認しましょう。

カラーとグレースケールのページを分けてスキャンした場合、統合します。ここではMacの”プレビュー”を使用したPDFの統合について説明します。

integration_scr1

まず、”プレビュー”で統合する両PDFを開き、メニューバーの表示→サムネールで、PDFのサムネール表示を有効化します。

integration_scr2

integration_scr3

そして、サムネールをドラッグアンドドロップすることで、ページを挿入できますので、終わったら保存します。これで統合完了です。

iPadで読む場合、iBooksはpdfの表示が微妙なので、Google Drive経由でi文庫HDとかに入れると捗ると思います。

さいごに

私は、電子書籍の自炊の初心者の頃はよく分からずにきたない裁断をしてしまったりなど、結構苦難があったので、随分と慣れてきた今、ノウハウを書いてみようと思い、この記事を書きました。この記事の内容を押さえればそう難しくないことですので、みなさんもぜひ電子書籍の自炊を始めて自分の電子文庫を作り上げましょう。