はじめに
夏場になり、純正のキャブレターセッティングではなんだか中回転域でゲボゲボ言うし最高速は伸びないし、 少し厳しいかなと思ってきたので軽くキャブレターセッティングをやってみようという感じです。 今回はジェットニードルの調整とメインジェットの交換とエアスクリューの調整を行います。
キャブレターセッティングは理屈よりフィーリングによるところが多いと思うので、
まあ壊さない(焼き付かせない)程度に自分でいろいろやってみるのが良いんじゃないかなと思います。
私のRS125のキャブレターはデロルトVHST28です。VHSB34やPHBH28でもほぼ同様にできるとは思いますが、あまり当てにしすぎないように。
使用器具
- メガネレンチ
- スピンナハンドル
- プラス,マイナスドライバー
- ラジオペンチ
- 自転車用携帯工具
- パーツクリーナー,キャブクリーナー (必要に応じて)
- デロルト6mm(PHM系)のメインジェット各番手
- モンキーレンチか何か(上記の写真にはない)
タンクを起こす
まず、タンクの前方にあるボルト(六角5mm)を外し、上記写真の燃料残量センサーのカプラーを外し、シート下にある棒を取り出し、 その先端同士を最初に外したボルトのあったところの穴に引っ掛け、タンクを起こします。
ジェットニードルの取り外し
スロットルバルブを取り外しますので、まずDELLORTOと書いてあるところより左上と左下のボルトを外し、 上に引き抜きながらDELLORTOの奥のスロットルポジションセンサー(?)のカプラーを外し、完全に引き抜きます。
引き抜いた物のバネを指で押さえながらスロットルワイヤーをつかみ、タイコを外すことで写真のように分解できます。
スピンナハンドルを使い、スロットルバルブ上部のボルトを取り除くと、スロットルバルブはバラバラになります。
スロットルバルブの中にあるこのジェットニードルのクリップ位置を変えます。玄関の石製の床に押し付けるなどしてクリップを外せばいいと思います。
くれぐれも失くさないように。クリップは上にいくほど薄くなります。
メインジェットを交換しないならここで終了です。季節に対する対応ならこれだけでもいいかもしれません。元通りに組み付けましょう。
メインジェットの交換(キャブを回す)
メインジェットの交換は2通りの方法があり、1つ目がこのキャブレターを回す方法。
まず、スロットルバルブを取り除いた状態です。 さらに、キャブレター前後のエアクリーナーとインシュレーターのバンドのボルトをマイナスドライバーやプラスドライバーで緩めます。
この写真のDELLORTO VHSTと書いてある下の2つの端子を引っこ抜いて外します。
次に、タンクからのホースを外します。負圧式コックなので普通はただ外すだけで問題なくガソリンは漏れてこないはずです。指でつまむと痛いのでペンチでやってます。
あと一応、どっちのホースがどっちについているかは覚えておきましょう。 私の場合は写真右側が負圧のホース(タンクのコックの下側)で左側がガソリンが出てくるホース(タンクのコックの上側)です。
写真のようにキャブレターを奥方向に回します。このとき、オーバーフローバルブからガソリンが出て車体下のホースから排出されるので、 トイレットペーパーでも詰めておいたほうがいいと思います。このようにキャブレターを回すと、底面の金色のボルト(メガネレンチ14mm)を外すことができます。
このようにメインジェットがフロートのボルトに付いています。普通にマイナスドライバーで回して取ればいいのですが、固くて回らなかったので、
このようにスピンナハンドルかメガネレンチにはめて、
こんな感じで回しましょう。するとメインジェットが取れるので、付け替えることができます。ちなみに純正は#170です。
メインジェットの交換(右サイドカウルを外す)
2つ目の方法です。
左サイドカウルを外す(各ボルトを外すだけなので特に説明しません)と、フロートのボルトにアクセスできます。 この場合はボルトを外した瞬間にそこからガソリンが出てくるので、下にトイレットペーパーでも詰めておきましょう。
エアスクリューの調整
まずはしっかりと暖機してください。アイドリング系の調整なので。
マイナスドライバーを持ってこのように手を突っ込み、
このようにエアスクリューを回します。VHST28の場合は締めると薄くなります。多分。アイドリングが一番高くなる場所にすれば良いと思います。
さいごに
2ストは焼き付きリスクがあるため、なるべく濃いめからセッティングするようにしましょう。
何か間違いがあったらSNSでどんどん突っ込んでください!